療育用語解説

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?|発達障害児の療育用語

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?

「ソーシャルスキル」とは「社会技能」とも訳されます。

ソーシャルスキルは社会の中で他者と協調しながら生きていく上で必要な能力を指します。

ソーシャルスキルトレーニングとは、
社会の中で生活していく上で必要な能力をトレーニングすることです。

発達障害などによりコミュニケーションや社会性に苦手さがある場合、ソーシャルスキルトレーニングを行う場合があります。


ソーシャルスキルトレーニングは英語では
Social Skills Training」であり、頭文字を取って「SST(エスエスティー)」とも言われます。

ソーシャルスキルとは?

社会の中で他者と良好にかかわりながら生きるには、ソーシャルスキルが必要になってきます。

世の中で生きていくためには、知識や技術以外のスキルが必要になってきます。

例えば
「咳が出るときや感染症が流行っているときはマスクをする。そうしないと相手が不快な思いをすることがある」
というマナーはソーシャルスキルです。

一方で、
「人に自分の意見を言うときは、真っ向から相手を否定するより一旦は相手の話を聞いて共感してからのほうが受け入れがスムーズになる」
という処世術もソーシャルスキルと言えます。

このように、

ソーシャルスキルは状況を察し他者と協調したり、そうすることで自分を生きやすい状況にしていく力です。

ソーシャルスキルトレーニングの実際

ソーシャルスキルトレーニングの内容は年齢やその人の状況によって千差万別です。

普通の勉強と異なり、
「状況による」「人による」「答えが1つじゃない」
のがソーシャルスキルトレーニングの特徴とも言えます。

しかしながら方法としてはケーススタディが主になります。

つまりある状況を仮定して、その状況をロールプレイングのようにやってみる・考えてみる学び方です。

あるいは「ソーシャルストーリー」として自分が気をつけたいソーシャルスキルを文章にまとめる方法もあります。

おわりに

個人的には、
ソーシャルスキルトレーニングで最も必要なことは、自分のソーシャルスキルの状況をざっくばらんに指摘・アドバイスしてくれる人の存在だと思います。

それは専門家でもいいし家族でもいいし信頼できる友人でもいいと思います。

もしも相談できる場所がなかなか見つからない場合は、本サイト「ことばのまど」もご検討ください。

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