療育用語解説

IQ(知能指数)とは?|発達障害児の療育 用語解説

IQ(知能指数)とは?

知能指数は「Intelligence Quotient」の頭文字を取り「IQ(アイキュー)」とも言われます。

IQとは、知能検査によって出された数値のことです。

あくまでIQは知能検査によって出された指数であり、

「IQ」=「その人の全ての能力・知能を表す」というのは語弊があります。

IQ(知能指数)の解説

例えばクラスに足の速い子がいたとします。
一方で、足が遅い子もいるでしょう。

また、特に足が速い子・遅い子と比べると、
足が特に速くも遅くもない子も多数いるでしょう。

ある1つの能力を集団の中で見ると、
それがものすごく得意な子が少しいて、
それがものすごく不得意な子が少しいて、
大半は中庸であることが多いです。


あらゆるレベルの人が均等に存在するのではなく、
平均に近い人が多数派であり、突出した人は少ない。

こういった「得意」「平均」「不得意」といった全体の分布の中で、机上での検査に関して自分はどの位置に該当するのかを見るのが知能検査でありIQです。

IQ(知能指数)の実際

知能検査は複数あります。

お子さんの場合は「WISC(ウィスク)」や「田中ビネー」などがよく行われるでしょう。

IQはどの検査で算出されたかで解釈が微妙に異なります。

しかしながら一般的には、

IQの平均は100であり、
70~85の値をグレーゾーン、
70未満が知的障害の可能性が示唆されます。


また100より上の数値に関しては、

100~115が中あるいは中の上、
115~130が中の上あるいは高いほう、
130以上が明らかに高いと考えられます。

おわりに

その人が知的障害か否かは、知能検査など客観的な情報を基に最終的には医師が診断をします。

つまり

知的障害の有無は知能検査の結果(IQの数値)だけでは決まりません。

そのためIQは結果だけにとらわれるのではなく、

あくまでその人の苦手なところや得意なところの把握のために用いるのが有意義と言えます。

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