療育用語解説

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?|発達障害児の療育 用語解説

ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは?

「ADHD」はそのまま「エーディーエイチディー」と読みます。

「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字を取ったものであり、日本語訳すると「注意欠陥・多動性障害」となります。

ADHDとは、不注意や落ち着きのなさを主とする発達障害の1つです。

不注意や落ち着きのなさは誰しも多かれ少なかれありますが、
ADHDはそれらが過剰で日常生活や学習に明らかに支障をきたしている場合を指します。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の解説

ADHDは日本で「注意欠陥多動性障害」であり、文字通り注意の欠陥と多動性が主な症状になります。

ここで言う注意欠陥とは簡単に言うと不注意であり、
1つの物事に集中できなかったり
覚えておかないといけないことをすぐに忘れたり

といったことを指します。

多動性とは衝動性や過活動とも捉えられ、
じっと座ることが困難だったり
相手の話を遮ってしゃべり続けたり、
順番が待てなかったり
する症状です。

ADHDも他の発達障害と同じように、何か検査の数値で機械的に診断ができるわけではありません。

しかしながら、
子供の頃から症状が見られること(つまり先天的であること)や、その症状が持続していることなど診断のポイントはあります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の実際

ADHDは先天的な脳機能による発達障害の1つなので、親の育て方などが問題ではありません。

またADHDは先天的な疾患ではありますが、

実際は学童期に診断されることが多い印象です。

これは幼児期の頃は不注意や多動性は大目に見られ、

就学してじっと座って授業を聞く機会が増えることで問題視されていく背景があるのかなと思います。

おわりに

ADHDは本人の努力で完全にコントロールできるわけではありませんから、環境の工夫を行いつつ、場合によっては薬などの活用も視野に入れます。

薬を使うべきか否かは本当に人それぞれなので、医師と相談(セカンドオピニオンも含め)しながら広い視野で検討したいものです。

「薬を絶対使う」
「薬は絶対使わない」
2極化した極端な考えは避けたほうがいいのかなと思います。

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