療育用語解説

通級とは?|発達障害児の療育 用語解説

通級とは?

 通級とは、通常の学校に在籍しながら特別支援教育を受ける制度です。

 感覚としては、特別支援クラスを利用するほどではありませんが、通常学級だけでの学習・生活だけでは心もとない場合に通級の選択肢が視野に入ります。

 通級は正確には「通級による指導」という表現がされ、現場では「通級教室」やそのほか個別の名称(「○○教室」など)で呼ばれています。

「通級による指導」の位置づけ

 発達障害や知的障害、身体障害などにより学校の生活・学習が心もとない場合があります。

 そういった場合に通級あるいは特別支援クラスの利用が視野に入ってきます。

 特別支援クラスが文字通り特別支援クラスに在籍するのに対し、

 通級は通常学級に在籍しながら特別支援教育を適宜受けます。

 通級と特別支援クラスでは支援の濃厚さが異なるので、お子さんの現状に合わせた選択が必要です。

 障害や学校生活の困難さがまったくない場合は通級を利用することはできませんが、逆に障害が重度で支援が多く必要な場合も通級を勧められないことがあります。

 そういった場合は特別支援クラスや特別支援学校が選択肢になります。

通級指導の実際

 特別支援クラスが、特別支援クラスに在籍し毎日特別な支援を受けることができるのに対し、

 通級指導は週に1回・数時間程度と支援の頻度は多くありません。

 詳しい頻度はその子の状況や住んでいる地域によりますが、いずれにせよ特別支援クラスと比べると通級の支援は非常に時間が短いです。

 また、

 通級指導のクラスが学校内にはないケースも少なくありません。

 そのため特定の日時に親御さんがお子さんを通級がある学校まで送り迎えする必要性も出てきます。

 いずれにせよ通級はやはり通常学級がメインとなるお子さんが利用する特別支援教育の制度であることがわかります。

おわりに

 通級のクラスが在籍している学校以外にある場合、お子さんは在籍するクラスの授業を抜けるとともに、移動時間も奪われます。

 そういったデメリットを差し引いても通級に通うメリットがあるか否かを、家族でよく検討することが必要になってきます。

補足

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