療育用語解説

特別支援クラスとは?|発達障害児の療育 言語聴覚士(ST)の解説

特別支援クラスとは?

特別支援クラスとは、小学校や中学校などの中で特別支援教育を行うクラスのことです。

古くは「特殊学級」、現在では「特別支援学級」という名称が用いられます。

規模や支援内容は学校側の方針やお子さんによって様々です。

現場では「○○学級」といった名称であることが多いです。

特別支援クラスの位置づけ

就学にあたり、子供達は小学校に入学します。

この際、発達障害や知的障害、身体障害などにより学校の一般的な生活・学習が難しい場合があります。

特別な支援が必要な場合、子供達は「特別支援学校」の選択肢が視野に入ってきます。

しかし、状況によっては普通小学校で過ごすこともでき、特別支援学校ほど特別な支援が必要でないケースもあります。

そういった一般的なクラスでの学校生活と特別な支援を並行して受ける場合に、特別支援クラスの利用が候補に挙がってきます。

特別支援クラスの実際

特別支援クラスを利用する場合、
お子さんは通常学級と特別支援クラスを行き来することになります。

どちらの教室でどのくらいの時間過ごすのかは、お子さんの状況によります。

しかしながら一般的な傾向としては、
国語や算数といった主要教科は特別支援クラスでその子のペースに合わせて学習し、

体育や音楽といった時間は通常学級でクラスメイトとコミュニケーションの機会を持ちながら学習することが多いです。

おわりに

特別支援クラスは小学校生活の途中から利用するケースもあります。

1年生の頃は通常学級のみで過ごしていて、学習の状況に合わせて2年生から特別支援クラスに入ったりなどです。

支援クラスを利用する否かだけでなく、利用するならいつから利用するかも重要な判断の1つです。

特別支援クラスを利用するか否か、いつ利用するか否かは学校の先生と話し合いながら保護者とその子が決めていきます。

その際に専門家の意見も取り入れるとより広い視野で判断できるでしょう。

ここで言う専門家とは、
医師やソーシャルワーカー、作業療法士や言語聴覚士などです。

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