TEACCHとは?
TEACCHは「Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Children」の頭文字を取った言葉であり、「TEACCH(ティーチ)」と読みます。
TEACCHとは構造化を主とした発達障害児の支援方法の1つです。
その子の障害特性を理解しつつ、療育場面だけでなく家庭や学校などその子の生活環境を広く捉えて支援していきます。
TEACCHの解説
TEACCHはアメリカ・ノースカロライナ州立大学が考案・実施した自閉症に対する支援方法です。
その内容の主なところは「構造化」ですが、
TEACCHは単に構造化を用いた技術的な話だけではなく、
その子の特性を理解・尊重した上で行う総合的な支援であるという方針も含ます。
そのため「TEACCH」=「構造化」というわけではありません。
TEACCHの実際
TEACCHは技術だけではなく、むしろその理念のほうが重要です。
とはいうものの具体的なアプローチとしてはやはり「構造化」が印象的です。
構造化は基本的にその子の状況や家庭環境に合わせて行うものなので、TEACCHに「これ」という決まりきった構造化があるわけではありません。
写真でスケジュールを可視化する時間の構造化や、
遊ぶ場所と勉強する場所を分ける場所の構造化。
これをしてから次はこれといった流れを確認する手順の構造化。
TEACCHに限ったことではありませんが、
構造化を行う場合は様々な角度からその子の見通しを立てやすくしてあげます。
おわりに
TEACCHは理念というか概念というか、実際には抽象的な説明も少なくありません。
しかしながらその子の障害特性を理解しつつ、健常発達の型に無理に押し込まず、あくまで理論的に支援していく考えは非常に重要なのではと思います。
そのためTEACCHは小手先のテクニックやアプローチの引き出しというよりは、基礎となる考え方になるのではと思います。