意思伝達装置とは?
意思伝達装置とは、身体障害を持った方に給付される補装具の1つです。
意思伝達(コミュニケーション)を支援するパソコンやIT機器が該当します。
要件を満たすことで給付を受けることができ、対象の方は補助金により専用の福祉機器を購入することができます。
意思伝達装置の解説
補装具とは?
補装具とは、障害を持った人の身体機能を補うための道具のことです。
義手や義足、義眼などが該当します。
また移動手段である足を補う道具という側面から車椅子なども対象になります。
意思伝達装置はこの補装具の種類の1つです。
声を出すことができないなど、コミュニケーションに障害がある方の意思を伝えるための道具という位置づけになっています。
意思伝達装置の特徴
意思伝達装置はいろいろな種類がありますが、大きな特徴の1つがスイッチなどを使いわずかな身体動作で機器を操作できる点です。
これにより重度の身体障害がある方でも、自分ができる動作で自立して機器を操作することができます。
意思伝達装置の主な操作方法は先述のようなスイッチによる操作です。
画面上のパネルが自動で選択肢を呈示、その選択肢が一定時間で動いていきます。
操作者は該当する選択肢のときにスイッチを押すことで文字を入力したり画面を操作したりできます。
こういった操作方法はスキャン方式と言われます。
意思伝達装置の操作はスイッチだけでなく、例えば呼気による入力や瞬きによる入力、視線の動きによる入力などもあります。
意思伝達装置の申請
意思伝達装置は一定の要件を満たすことで給付を受けることができます。
その人の障害状況や生活状況によって結果は異なりますので、一概に等級が何級なら絶対の通るとは言えません。
また申請の際は実際に機器を操作できるかの調査が入る場合があります。
このため初めて意思伝達装置を利用する人は福祉器具の業者さんなどに相談してレンタル・練習期間を設けるといいでしょう。