療育用語解説

補装具とは?|発達障害児の療育 用語解説

補装具とは?

 補装具とは、障害を持った人の身体機能を補うための道具のことです。

 義手や義足、装具などが該当します。
 また、その人の足の代わりとして移動手段になることを考えると、車椅子も補装具の対象です。
 この他、その人の聴力を補う補聴器、声が出せない人の意思表出手段としてのパソコンなども該当します。

 補装具は一定の要件を満たすと給付対象となり、補助金にて購入することができます。

補装具の解説

補装具の概要

 障害を持った方が特別な道具を購入する場合、給付の対象となるのは大きく日常生活用具補装具があります。

 日常生活用具が文字通り日常生活についての道具であるのに対し、補装具はその人の体の一部として用いられる物が対象となります。

 体の一部ということで、義手や義足、義眼や補聴器などは比較的想像に難くないと思います。

 しかし補装具の幅は広く、冒頭に書いた通り車椅子なども対象になります。
 同様に座位がとれない重症心身障害児者の方の座位保持装置なども補装具の対象です。

 また、障害により声が出せない重症心身障害児者の方のための、音声出力やスイッチで操作できるパソコンも補装具の対象です。
 こういったパソコンおよびIT機器は補装具における「意思伝達装置」という項目に該当し、要件を満たせば給付金により購入ができます。

補装具の申請と給付

 補装具の申請は医師の意見書など必要書類をそろえた上で役所にて行います。
 申請が通るか否かはどんな障害を持った方がどんな補装具を申請するのかによります。

 補装具の申請が通った場合、上限の範囲内でおおむね1割負担で補装具を購入することができます(上限を超えるとその限りではありません)。

 上限額も補装具によって異なりますので、詳しくは市町村窓口やソーシャルワーカー、補装具申請に詳しい医師やリハビリスタッフに尋ねるのがいいでしょう。

 補装具はそれぞれ耐用年数が定められており、古くなって機能的に問題が出た場合これが買い替えの目安になります。
 例えば意思伝達装置であるパソコンは耐用年数が5年になっています。

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