特別支援学校とは?
特別支援学校とは、障害などにより通常の学校での学習・生活が困難なお子さんが通う学校です。
一昔前の「養護学校」「盲学校」「聾学校」などの名称が現在の「特別支援学校」にあたります。
特別支援学校の位置づけ
保育園や幼稚園を卒園した子供達は学習の始まり、つまり「就学」に向けて小学校に入学します。
しかし発達の状況は千差万別ですから、お子さんによって様々な進路があります。
校区の普通小学校に通う子もいれば、
普通小学校に在籍しながら通級指導を併用する子もいます。
校区の小学校の中で特別支援クラスを利用するお子さんもいます。
そして、通常の小学校では学習や生活が著しく困難な場合、特別支援学校を検討することがあります。
特別支援学校は小学校や中学校の入学に合わせて選択することが多いですが、
2年生までは普通小学校で3年生から特別支援学校に行くなど、
進級に伴い編入することもあります。
特別支援学校の実際
通常の小学校での学習が困難である場合に、その子に合わせた基礎的な学習を受けるべく特別支援学校を視野に入れる親御さんもいます。
特別支援学校がその子に合わせた勉学を提供してくれることはその通りなのですが、
特別支援学校の最も大きな特色は生活面の自立に力を入れている点だと思います。
ここが特別支援学校と特別支援クラスの違いでもあると思います。
特別支援学校は学習の支援だけでなく、生活の自立に必要な支援の時間も比較的多いです。
食事や着替え・トイレといった基本的な生活習慣だけでなく、
例えば買い物の練習やお金の使い方など
その子が将来大人になったとき、できるだけ生活を自立して送れるようなことを想定したカリキュラムが多分に含まれます。
そのため、
学習の状況だけでなく、その子の生活の自立度が、特別支援クラスを利用するか特別支援学校を利用するかの判断のポイントになってきます。
おわりに
特別支援学校は一般の小学校や中学校に比べると生徒当たりの教師の数が非常に多く、生徒数名に教師一人とかなり濃厚なクラス編成になってきます。
しかしながらいかんせん子供達の障害状況は多様なので、
学習がよりゆっくりな子に内容を合わせたり、逆もあります。
つまり俗に言う「下に合わせる・上に合わせる」が特別支援学校でも十分起こりえます。
今お子さんが受けている学習内容が、本当にその子に合っているかどうかは専門家と相談しながら親御さんの目でも判断していくことが必要になってくるでしょう。