コラム

発達障害児の子の中には咳エチケットができない子もいますので

咳エチケットができない子もいる

発達障害児のお子さんの中には、
いわゆる「咳エチケット」が難しいお子さんもいます。


具体的には、
マスクをつけることが難しかったり、
咳をする際にとっさに手や腕をあてることの必要性がピンとこなかったりです。

コロナウイルスなどの影響により
咳エチケットに敏感な昨今ですが、

子供達の中には
わざとではなくやむを得ない理由でマスクをしていない子もいますし、
咳エチケットを守ることが難しいお子さんもいます。

必ずしも家族の指導不足なわけではないので、
そのあたりは周囲も理解・協力が必要なのではと思います。

咳エチケットや手洗いが不十分な子もいる

発達障害児の療育現場では、
咳エチケットや手洗いが不十分なお子さんもいます。

対面で学習を行っているのに、
咳が出ても顔の向きは変えず腕を当てることもないお子さんは少なくありません。

そういう場面では適宜セラピストは指導を行いますが、
指導を行うことと、それがすぐにできるようになるかはまた別問題です。

また、手洗いの過程が不十分だったり、
すぐにいろんな物をつい触ってしまったりするお子さんもいます。

「不要不急」の外出は控える昨今ですが、
誰しもが「必要急」な外出はあります。

マスクをつけることができない。
咳エチケットや感染予防を自分で行うことができない。
それでも外出をしないといけないときがあります。


そういうとき、
親御さんは周囲の目が気になってしまうことがあるかもしれません。

だから周囲は、
子供達に対して理解が必要なのだと思います。

咳エチケットとソーシャルディスタンス

昨今は、例えば県外ナンバーの車を激しく非難するなど、

コロナウイルス感染予防のための過剰な反応が問題になっています。

感染症による不安やストレスが、
周囲を攻撃することに向いてしまっている気がします。

コロナウイルスの対策として、
「ソーシャルディスタンス」という考えがあります。

飛沫感染を防ぐため、他人との距離を離すという試みです。

もしも何らかの事情により咳エチケットが難しいお子さんがいたら、
周囲はソーシャルディスタンスを保つといいでしょう。

その一方で、
「咳エチケットができていない」と過剰な批判は控えたいものです。

感染症対策としてやるべきことはやりながら、
個人の批判や攻撃は控えたいものです。


もちろん、これだけ世の中が混乱している中、
自分の心を保つことは難しいことではあるのかもしれませんが。

おわりに

ソーシャルディスタンスや外出自粛により、
他者との物理的な距離が離れている昨今です。

しかしオンラインで連絡を取ったり、
互いを尊重し合い助け合う活動も世の中でちらほら見られます。

物理的な距離は置きながら、
人を思いやる心理的な距離は保ちたいものです。

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