ことばの教室における幼児期
ことばの教室や
療育施設において、
幼児期は最も頻度多く通う時期の1つです。
小学生になると学校の授業が始まるため、
療育施設から学校へと教育場面が移行していくのが実情です。
療育施設では幼児期よりも学童期のほうが療育頻度が減ることも珍しくありません。
そのため幼児期の療育は非常に大切な時期と言えます。
療育と通級指導
「ことばの教室」や言葉の発達の支援を行う場所は大きく2種類あります。
1つは、義務教育における特別支援教育としてのことばの教室です。
これは通級指導であり小学生が対象になります。
もう1つは、医療機関や福祉機関の療育です。
こちらは幼児期から通うことができ、幼児のことばの教室はこの後者が対象になります。
幼児期のことばの教室の実際
発音
ことばの教室に幼児期から通う場合、
最も多いケースの1つは発音の練習ではないでしょうか。
サ行がタ行になるなど、
発音が適齢期になっても改善されず、
専門家の指導が必要になる場合は
ことばの教室の利用の対象となります。
一般的に発音の練習は幼児期から始めたほうが改善がスムーズです。
ことばの教室において
発音はその他の言語発達よりも改善がされやすく、
練習と上達の対費用効果が高いです。
言葉の遅れや発達障害
発音以外でも、言葉の全般的な遅れが指摘されことばの教室に通うお子さんもいます。
言葉に関する勉強を行いますが、
幼児期の場合は、学習に際した基本的なやりとりの習慣化も大切です。
例えばお絵かきでも好きな活動でもいいので、
そもそも机に座って一定時間活動できる習慣がなければなかなか学習は難しいものです。
また、ある課題からある課題へスムーズに切り替えることが難しい場合、集団生活で支障が出るかもしれません。
こういった学び経験するための基本的な習慣を身に着けることが、急がば回れで就学後の学習に影響してきます。
おわりに
現状としては学童期よりも幼児期のほうが通う頻度が多くなりがちなことばの教室ですが、
学童期の言葉の発達の支援についても最近は重要視されています。
今後は放課後等デイサービスや通級指導など、学童期の支援もより充実してくるかもしれません。