ことばの教室コラム

ことばの教室ってどんなことをするの?|言語聴覚士の発達相談

ことばの教室の内容

ことばの教室では
子供達の言葉と学習、コミュニケーション
について支援していきます。


言葉というと
語彙力や文章力などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、

言葉は他者とコミュニケーションをしたり
自分をコントロールする役割もあります。


勉強だけでない、言葉というもの全体について学ぶ点が一般的な塾との違いではないでしょうか。

ことばの教室の意義

自分をコントロールするための言葉

言葉には
自分に対する側面と、
他者に対する側面があります。


自分に対する側面とは、
言葉は自分をコントロールできる役割があるということです。

コントロールと言うとちょっと強制的な印象もありますね。

実際は「自制心」とか「自立」といった意味合いです。

私達は頭の中で物事を考える際も言葉を使いますね。

またスポーツなどでは自分の動作に言葉を発することもあります。

言葉は自分自身の心や体を整理する役割があります。

コミュニケーションとしての言葉

そして言葉には他者とコミュニケーションを行う側面があります。

コミュニケーションを行う上では、
相手の話を上手に聞いて、
自分の気持ちを上手に伝えないといけません。

知識としての言葉を知っていても、
それを上手に使うためには
相手の気持ちに気づく力や
言葉のやり取りをする経験が必要です。

言葉は勉強だけで学ぶものではなく、
コミュニケーションを通して学ぶものとも言えます。

ことばの教室の実際

人数と時間

ことばの教室は場所によって特色は様々ですが、
一般的には専門家とお子さんとその親御さんの3者で行うことが多いです。

要するにマンツーマンでの時間ですね。

もちろん、学習内容によっては複数名で行うこともあります。

例えばその教室の生徒さんが多い場合や、
集団で話し合う練習をするなど内容的に複数名で行うことが望ましい場合などです。

いずれにせよ、
ことばの教室はマンツーマンあるいは少人数で行われることがほとんどです。

時間としては1回1時間程度が多いです。

ちなみに病院など医療施設で行われることばの教室の場合、
1回あたりの時間は40分や1時間など20分の倍数であることが多いです。

これは言葉の発達の専門家である「言語聴覚士」はリハビリ職種に該当し、

ことばの教室における言語リハビリは20分が基本単位になるからです。

内容

内容としては、
発音の練習や
文法の練習、
コミュニケーションや集団生活に着目した「ソーシャルスキル」の学習などがあります。

いずれにせよ、
お子さんの発達段階に合わせた学習が基本となります。

そのため多くの場合、
ことばの教室では言語発達検査を行い現状把握を行います。

おわりに

ことばの教室は主に言語聴覚士など専門の資格を持った人が携わることがほとんどです。

しかし制度的には
「ことばの教室」という名称に対して
資格を持つ人が運営しないといけないわけではありません。

極論、ことばの発達について詳しくない人でもことばの教室を開業することはできるので、利用する際はこのあたりの見極めが必要かなと思います。

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