ことばの教室コラム

ことばの教室や通級は学校を早退して行くべきか?

授業を抜けて通級に行くべき?

発達障害や言葉の面で気になることがある場合、
通級指導やことばの教室など普段の学校以外の場所で学ぶ機会があります。

このとき、
学校を早めに早退して通級やことばの教室に通う場合があります。

学校を抜けてまで療育に通う必要があるのか?

という葛藤を持つ親御さんも少なくありません。

これはお子さんの状況にもよるので一概には言えませんが、

少なくとも
学校を抜けて療育に通うべきか?
療育に行かず学校に終日いるべきか?

の2択ではなく、

学校が終わったあとに療育に通えないか?
ネットなど空いた時間に相談できる場所がないか?

など広い選択肢で検討することが大切だと思います。

通級指導と療育施設

小学生のお子さんが特別な支援を受ける場合の1つに通級指導があります。

通級指導とは、通常学級に在籍しながら合間に特別支援教育を受けることができる制度ですね。

通級指導の場合は義務教育の一環なので、

通級指導を受ける場合は多かれ少なかれ普段の授業を抜けるかたちになります。

しかしながらお子さん達が支援を受けられる場所は通級指導だけではありません。

医療機関の療育施設や民間のことばの教室などがあります。

医療機関や民間のことばの教室なら予約が取れれば学校が終わったあとに通うことも可能です。

このように、支援を受ける場所によって利用できる時間や内容が異なります。

自身の状況に合わせたサービス選択が必要となってきます。

学校を早退することの難しさ

なんらかの個別支援が必要でも、学校を早退して通うことが難しい場合があります。

共働きの関係からお子さんを送迎できなかったり、

単純にお子さん自身が「学校を抜けたくない」と思う場合です。

特にお子さんが年齢を重ねてくると、

通級指導や療育施設に通うことに「なんで自分だけ?」と疑問を持ち始める場合があります。

そして途中で学校を抜ける場合、

お子さんによっては
「普段いる友達と一緒にいたい」
「自分だけ行くのは嫌だ」
と思う場合があります。

こういったときに親としてどういうスタンスをとるかは非常に難しいものです。

それでも行かせたほうがいいのか、別の方法を考えたほうがいいのか。

これらはお子さんの発達状況や学校環境によります。

そのため一概には言えないものの、

お子さんが学校を抜けることを強く拒否する場合、
時間が選べない通級指導に関しては継続が難しいかもしれません。

しかしながら
「だから通級は行かない。通常学級だけにする」
という0か100かの選択ではなく、

その中間として
学校が終わった後に通える療育施設に行く

という選択肢も視野に入れた上で考えると有意義かもしれません。

おわりに

お子さんが望むかたちの学校生活を送ることが一番ですが、その一方でその子にとって必要な支援を受けることも大切です。

そのバランスが大切なのでしょう。

学校生活を終日送り、なおかつ特別な支援も受けたい場合は療育施設などの活用が考えられます。

しかし近年は療育施設の空きが少なく、予約が取れないことも多々あります。

そのため個人的には、
オンラインやリモートで発達相談ができるサービスなどを使ってもいいのかなとも思います。

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