子供の言葉が遅れているとき
子供の言葉が遅れていると感じたときは、
- その子の発達の現状把握
- その子の発達に合わせた学習
の2点が大切であると思います。
子供の言葉が遅れていると感じるときは、おおむね保育園での指摘や周囲の子と「比べたとき」ではないでしょうか。
子供の成長には個人差が大きいと頭ではわかっていても、ついつい子供の成長を周囲と比べてしまうものです。
しかしその遅れに対して何か働きかけを行いたいと思った場合は、比べることからその子自身を見ることへ視点を変える必要が出てきます。
発達の最近接領域
教育学において「発達の最近接領域」という考え方があります。
子供に限らず人間にはその人が「できる」ことと「できないこと」があります。
そしてその境目に「ヒントや手助けがあればできるようになること」があります。
これが発達の最近接領域です。
子供の成長を促す場合、発達の最近接領域に働きかけることが有効であるという考え方があります。
つまりその子自身にとって、難しすぎず簡単すぎず、ちょど良い難易度の経験や働きかけを行うということです。
言葉にすると当たり前と言うか平易ですが、このためにはその子自身の発達の現状を把握し、その次のステップの発達課題は何かを見極める必要があります。
その子の発達の見方
その子自身の発達がどの程度なのか。
実年齢と実際の発達にどのくらい差があるのか。
このあたりの詳細は発達検査なども必要なので専門家の力も必要になると思います。
一方で、すぐに専門家に相談というのは敷居が高いでしょうから、別の目安も挙げてみようと思います。
あくまで傾向としてですが、
例えば保育園の先生から発達の遅れを指摘された場合、その子の発達は実年齢より1歳前後遅れている可能性があります。(もちろん指摘されなかったら絶対大丈夫ということではありません)
あくまでざっくりとですが、幼児期においては1歳ほどの発達の遅れがボーダーラインに該当します。
お子さんの発達の遅れが気になった場合は、保育園の先生など第三者の意見も取り入れつつ、一般的な発達の傾向を書籍や(信憑性のある)ネットで調べてみるといいでしょう。これらと併行して、医師や専門家に所見を聞くことができれば状況は幾分すっきりするのではと思います。