子供の言葉が出ないときはどうしたらいいか
子供の言葉が出ない・遅れているとき、どういった働きかけをしてあげると良いのでしょうか。
言葉がなかなか出ない背景は人によって様々ですが、例えば以下のようなポイントがあります。
子供の言葉を促すポイント
視線が合うか否か
言葉を話すということは、他者とコミュニケーションを取ることでもあります。
他者の存在を認知することで、言葉を発する意欲も高まります。
コミュニケーションの相互性と言葉の発達はお互いに関連しています。
コミュニケーションの発達の第一歩は視線が合うことです。
相手の目を見る。相手が見たものを見る。相手の指を指した方向を見る。
そういった様々な視線の共有を行います。
お母さんがおもちゃをゆっくり動かして、それを子供が目で追ってくれるか。
こういった注目遊びも視線の共有を促す練習になります。
散歩をしているときに「綺麗なお花だね」と目の前の光景を共有することも良いでしょう。
いろんな音を出す
言葉を話すには、様々な発音をできる必要があります。さらに掘り下げると、言葉を話すにはそもそも声を出すことができないといけません。
「あいうえお」などの母音や、唇をつける音(ぱぴぷぺぽ、ばびぶべぼ、まみむめも etc)は比較的出しやすい音です。
言葉を話す以前に、これらを日常声に出しているかを見てあげます。
「あ」「あー」など多様な長さで声を出せているか。
「まま」など音を繰り返すことができているか。
「ぱーまー」などある音のあとに他の音を出せるか。
言葉が出ない場合は、その前段階であるこういった音のバリエーションがあるかを見てあげます。
子供の視線や声を褒める
上記のような視線が合ったり声を出せたら、それをたくさん褒めてあげます。
声を出す→褒めてもらえる→嬉しい・楽しい→もっと声を出してみよう。
という良い循環に子供を促していきます。
そして徐々に意味のある単語へと移行していきます。
「言ってみて」「しゃべりなさい」と指示するよりも、出た言葉や子供の行動を褒めて増やすほうが促しやすいです。