発達障害とは?
発達障害とは文字通り発達に障害があることです。
学術的には定義が曖昧で、知的障害などを含む発達全般を指すことが多いです。
一方で、現場において専門家や親御さんのニュアンスとしては、
自閉症やアスペルガー障害、学習障害などパッと見ではわかりにくく周囲に理解されにくい障害を指すことが多いです。
発達障害の学術的見解
WHOによるICD-10(アイシーディーテン)という診断基準があります。
様々な疾患の診断基準として世界的に使われている診断基準の1つです。
ICD-10によると発達障害は
・ 心理的発達の障害
・ 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
とされ、正直その基準は曖昧です。
このように、「発達障害」という言葉は医学的・学術的にも幅が広い用語であることがわかります。
実生活での「発達障害」という言葉
古い時代では、「障害」と言うと「知的障害」と「身体障害」が主だったのではないでしょうか。
しかし、価値観の多様化な現代において、「障害」という言葉も様々な状況があります。
「自閉症」という言葉を聞いたことがある人は少なくないでしょう。
「自閉症」はコミュニケーションに関する障害でもあります。
言葉としての知識や学力では周りの人と変わらないのに、人の気持ちを読んだり場の状況を察したりすることが難しい。
その難しさが、個人差の範囲と考えるには逸脱している。
そういった、
「知的な障害」だけでは説明がつかない障害が世の中にはあります。
学術的な解釈と若干異なりますが、
こういった一昔前の障害の概念では説明できないような場合に「発達障害」という言葉がしばしば使われているように感じます。
おわりに
「発達障害」「自閉症」という言葉と類似して、「アスペルガー障害」「学習障害(LD)」などの言葉を耳にする人も多いと思います。
しかしながらいずれの言葉も近年の医学会では若干古い分類とされていて、
現在は統合され「自閉症スペクトラム障害(ASD)」と言われることが多いです。