幼児期に使える発達障害のチェックリスト
発達障害かを客観的に判断するツールのうち、信憑性があるものの1つに「ASQ」という問診表があります。
おおむね幼児期を対象とし、自閉症スペクトラム障害(ASD)の評価に使われます。
多くの検査や問診同様、このチェックリストに該当したから発達障害と決まるわけではありませんが、お子さんの言動を客観的に見るために役立つツールの1つです。
ASQの解説
ASQは4~6歳のお子さんが対象となります。
ただし4~5歳用と6歳用の2種類の書式があり、お子さんの年齢によって使い分けます。
いずれの書式も概要は同じであり、年齢に合わせて微妙に文言が異なっている程度です。
ASQは39個の質問で構成されており、それらに「はい」か「いいえ」で解答します。
お子さんの普段の様子から、保護者あるいは専門家が記入していきます。
39個の質問のうち、おおむね13個以上に該当すると自閉症スペクトラム障害(ASD)の可能性の高さが示唆されます。
ちなみに、質問に「はい」と答えるとASDの傾向があるのか、「いいえ」と答えるとASDの傾向があるのかは質問ごとに異なります。
これにより、答える側にとって「この質問は『はい』と答えるとASD傾向なのか?『いいえ』と答えるとASD傾向なのか?」といった先入観も持たせにくくしています。
ASQのリンク
以下、ASQおよび解説のリンクを貼っておきます。
無料で見ることができるのも、ASQのいいところかと思います。
補足解説
ASQは4~6歳、つまり保育園の年少さん頃からを想定した質問紙です。
未満児のお子さんについては、M-CHATなど別のチェックリストを使うと有意義です。